WEBサイトJ-SOHO オンラインマガジン【べんべん】のコラム欄「松島 庸のITぶらり旅」に
松綱染工所が紹介されました。
−着物生地の染め屋さんということで、古色蒼然とした会社かと思って訪問したが、
5代目砂川さんの戦略は、生き残りを賭けた「新しさ」だった。
松綱染工所では、着物だけでなく、江戸小紋の生地を使ったシャツなども販売。着物の新たな顧客層を開拓する「きっかけ」に出来ればと考える。実際、「面白そう」と江戸小紋のシャツ(3万8000円)を手にした人が、日本のシルクの肌触りや、江戸小紋の模様の粋さに目覚め、着物の顧客にもなるケースも出てきた。
本質的に和風が駄目で、洋風がいい、ということではないと砂川さん。むしろ欧米のブランドは和風の良さをも取り込んでいる。
ルイ・ヴィトンの定番柄である花柄と、島津藩の紋章が酷似しているといった声もあるほどだ。
ハワイのアロハシャツだって、もともとは日系人が持ち込んだ着物の生地をシャツに仕立てたものだ。松綱染工所では、2001年10月にはパリの国際生地見本市にも出展。海外でも高い評価を得たことで、自らの品質に自信を深めている。
きちんとしたメーカーブランドを確立できれば、着物の市場は拡大する・・・「松綱ブランド」を確立させることが、砂川さんの挑戦である。
目下、ブランド確立のために、全国の催事や販売店まわりにも時間を割く。着物は、客層からいっても、価格からいっても、ネットショッピングで売れるものではないけれども、「きっかけ」作りの道具と考えて、ホームページを開設して約3年。マスコミからの取材を受けたり、「どうしても江戸小紋が欲しい」という顧客開拓につながったりと効果を上げている。ホームページを通じて、江戸小紋の販売パートナーが見つかったこともある。直接の効果は、まだだが、英語版のホームページも開設している。
砂川さんが理想とするのは、「松綱」というグループをブランド化することで、職人全員が自分の関わっているブランドの価値を上げようと努力し、利益を分け合う、まさに欧米のブランドと同様の構造を作り出すこと。不況下で生き残っていくための戦略としても注目すべき挑戦である。
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